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りんごの樹動物病院
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心血管の病気

ここでは、特に多く診られる病気に関して、気をつけていただきたいこと、症状などを記載しております。内容に関して、ご不明な点、ご質問等がございましたら、お気軽にご相談ください。

フィラリア症

フィラリア症は日本全国で犬に多くみられる寄生虫病です。人間にも寄生した例がありますので、犬ではないからと安心はできません。これは犬糸状虫という寄生虫によって引き起こされます。この虫は犬の右側の心臓や近くの大きな血管(肺動脈)に寄生します。メス虫は顕微鏡でみないと見えない小さな子虫(ミクロフィラリア)を大量に産み、これが血液と一緒に身体中に流れます。ミクロフィラリアは血液と共に蚊に吸われ、10~14日間蚊の体中で過ごし、感染仔虫に成長します。感染仔虫をもった蚊が他の犬を刺すとそこで感染が成立します。感染子虫を持った蚊に犬が刺されてから、その犬がミクロフィラリアの新しい感染源になるまで少なくとも半年かかります。
 多くのフィラリア感染は、血液中のミクロフイラリアを見つけることで診断されます。しかし時々、オカルト感染と呼ばれる病態があり、これはミクロフィラリアが血の中に見つからないのです。このような症例は血液検査や抗体検査、胸部レントゲン検査や心エコー検査などを組合せて診断されます。
【予防】
フィラリア症の予防には内服薬、注射、滴下薬を用います。適切な予防をすれば100%予防できます。蚊に刺されないようにすることも効果が無いわけではありませんが、実際には感染してしまうことが多いので予防薬との併用が好ましいと考えられます。
 予防薬にはいろいろなタイプのものがあり、錠剤が苦手なワンちゃんにはジャーキー型の飲み薬とか、つけ薬とかあります。投与は月に1回が標準的な方法ですが、注射の薬では1回の接種で半年から1年間有効なものもあります。
 投与する期間は、東海地方では5月から12月までになります。7月頃からはじめたり、10月頃に終わってしまっては感染してしまうこともあるので注意が必要です。また、屋外で飼われているワンちゃんなどは冬の2月頃蚊が飛んでいることもあるので、完全な予防をめざすのであれば冬の間も予防薬を飲ませることをお奨めします。
 以前は北海道には蚊がおらず、北海道の犬にはフィラリア症が無いと言われていましたが、近年では温暖化の影響で北海道にも蚊が生息し、フィラリア症が発症しているとのことです。今までの常識が通用しない冬に蚊に刺されるということも十分に注意が必要です。
【治療】
フィラリア症の治療には、内科的治療と外科的治療があります。内科的治療は、薬剤によって体内のフィラリアを駆除します。多量の虫がいると予想される場合に、一気に虫を駆除すると肺動脈が詰まる危険がありますので、慎重に投与します。
外科的治療は、肺や心臓に寄生している虫を一匹ずつ摘出する方法で、重い症状と判断したときに行います。
【症状】
初期は、目立つ症状が出ないことがあります。
進行してくると、
・繰り返しの空せきや呼吸が苦しそうになる
・疲れやすい、食欲がない
・運動を嫌がる、散歩の途中でも休憩が増える
末期的もしくは、緊急症状として
・吐血
・血色素尿(赤ワインのような色の尿)がでる
・おなかに水がたまって腫れる
・意識を失う
・死亡する
症状については1項目のみの場合もあれば、複数項目の場合もあります。

猫の肥大型心筋症

肥大型心筋症は猫の心臓の筋肉が異常に厚くなる(肥大する)病気です。この状態が一つの原因で起こるのか、色々な因子が絡むのかは判っていません。心筋の肥厚によって心臓内の血液の入る部屋が狭くなり、心臓のポンプとしてのカが弱くなります。これらの病気のために肺に水分が溜って呼吸困難が起こったり、血が固まって血栓が身体のいろんな所の血管に詰まり、特に後ろの肢が麻痺したり、突然死をもたらすこともあります。ウイルス感染やアレルギー反応(自己免疫)、毒素や栄養素の欠乏、あるいは甲状腺の病気などが考えられています。
 中等度の例では、初期症状としてあまり動かずにずっと寝ていたり、食欲不振だけのこともあります。
 どの年齢の雄も雌もかかりますが、中年の雄猫に多くみられます。診断には心電図、レントゲン、超音波(エコー)などの検査を行います。
【治療】
根本的に治す方法はありません。
利尿を促利ためのお薬や血管を広げて血流を良くするお薬を投与したりして、 症状を和らげます。
【症状】 ・ぐったりしている、元気がない
・食欲の低下
・咳や呼吸困難
・うずくまることが多くなる
・運動を嫌がる
・後ろ足に麻痺が見られる
症状については1項目のみの場合もあれば、複数項目の場合もあります。

猫の大動脈血栓塞栓症

大動脈血栓塞栓症(だいどうみゃくけっせんそくせんしょう)とは猫の心臓と血液の病気です。これは猫の心臓が障害を受けたときに起こるいくつかの合併症の一つです。血液の魂(血栓)が心臓の中にでき、詰まる所まで血液の流れで流されます。この塊が、詰まることの多い場所は身体の後ろの方で、特に左右の後肢に血液を供給するために動脈が分かれている所によく詰まります。血栓が詰まった場所によって、片足であったり両足への血液供給が阻害されます。
後肢のびっこ、痛み、そして冷たい皮膚温などが一般症状です。
治療をしても死亡することが多い非常に怖い病気です。
【治療】
内科的治療と外科的治療があります。ます、大変痛がっていることが多いので鎮痛剤を投与して痛みを緩和させます。その後、急いで大動脈に詰まった血栓を除去する治療を行います。
 内科的治療は、薬剤を投与して血栓を溶かします。急がなくてはいけませんがあまり急激に血流を回復させると、汚れた血液が一気に心臓に戻ってきて心停止が起こることもあるので、注意が必要です。
 外科的治療は、血栓があるところを切開して 詰まった血栓を除去します。血栓の除去とともに血管内に老廃物たまってしまっている場合は、きれいに洗浄します。
【症状】
・突然、足がふらつく
・下半身がマヒしたように動かない、立てない
・呼吸が荒くなる
・激痛のためバタバタする、叫ぶ
・身体を触ると痛がる、嫌がる
・パッド(肉球)の色が黒くなる
症状については1項目のみの場合もあれば、複数項目の場合もあります。

不整脈

不整脈とは心拍動のリズムや間隔に乱れが起こることです。不整脈には多くのタイプがあり、それらは病気ではない生理的なもの(呼吸性の不整脈)や病的なものがあります。病的なものでも症状を示さない軽度なものから、命を脅かす重度なものまでさまざまです。
多くの不整脈の原因はまだ判っていません。
【症状】
・ぐったりしたり、つらそうな時
・発作や痙攣が起きた
・失神した
・頻繁に吐いたり、下痢が続く
・食欲が無い
症状については1項目のみの場合もあれば、複数項目の場合もあります。

心臓の弁の機能不全

心臓の弁は心臓から駆出される血液を一方向にだけ流すバルブの役割をします。もしこの弁が閉まらなければ(弁閉鎖不全)、血液は逆流してしまいます。弁の機能不全は生まれたときからあったり、他の病気に続発したりします。
 心臓には左右2カ所づつ(計4カ所)に弁がありますので、そのいずれかが侵されると左側、右側、あるいは両方の心不全が起こります。
【症状】
左側心不全の主な症状は
・呼吸困難
・咳
・運動に対して弱くなる
右側心不全の主な症状は
・体重の減少
・腹水の貯留
・嘔吐や下痢
・足がむくむ
症状については1項目のみの場合もあれば、複数項目の場合もあります。

うっ血性心不全

うっ血(血液の渋滞)性心不全とは、心臓から全身の諸臓器、組織に十分な血液量が循環されなくなった状態を言います。
 うっ血性心不全になったペットは、肺の血液循環が少ないため疲れ易く、浅い呼吸や激しい咳をします。体重が日に日に落ちていきますが、お腹は液が溜まるために大きくなります。さらに足が膨れて大きくなるものもいます。これらの患者は興奮したり激しい運動をした後、舌が真っ青になり気絶や卒倒したりすることもあります。うっ血性心不全は心臓の筋肉や弁の病気、フィラリア症、生まれつきの心臓の奇形などから起こります。
 うっ血性心不全は治すことが難しいですが、多くの動物は適切な医学的管理で快適な生活を送ることが出来ます。
【症状】
・心臓の出力低下の場合は、疲れやすい、息切れなど運動機能の低下
・肺のうっ血の場合は、咳、呼吸困難
・腎臓のうっ血の場合は、尿の量の減少、体のに水がたまります
・消化器のうっ血の場合は、胃腸や肝臓のむくみ、食欲低下
・全身のうっ血の場合は、体に水分がたまってむくみます。
症状については1項目のみの場合もあれば、複数項目の場合もあります。

犬の拡張型心筋症

拡張型心筋症は通常、3才以上の大型犬種に多く発症します。この病気は心筋が薄くなって弱くなることが原因で、心臓が大きく拡張し、ポンプとしての働きが悪くなります。
 拡張型心筋症は、感染やその他の原因による心筋の激しいダメージから起こるものと考えられています。そのほか、他の病気、特に胃拡張や胃捻転症候群に関連することもあります。
【治療】
利尿剤や強心剤などを投与します、また、塩分を減らした食事で心臓の負担を和らげます。 進行性の病気ですので、たとえ症状が見られなくなった場合でも、治療は継続していきます。残念ながら予後はあまりよくなく、延命できても2年くらいのケースが多いようです。
【症状】
・何日も元気がない、すぐに疲れる
・呼吸が荒い、苦しそう
・意識がなくなる
・おなかが膨れる
・咳をする
症状については1項目のみの場合もあれば、複数項目の場合もあります。

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