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りんごの樹動物病院
〒446-0053
愛知県安城市高棚町蛭田52-2
(FEELD街道店から西へ500m)
   一般受付:(0566)79-2211
   救急受付:(0566)79-2299
トリミング直通:(0566)79-2929

リンゴの木のお話

どうして「りんごの樹」なんですか?という質問をよくお受けします。
実は獣医科大学の恩師、鷲巣誠先生に「リンゴの木」という童話を教えて頂いたのです。私の結婚式のときに"「リンゴの木」のような温かな家庭を作ってください。近藤君が病院を作るんだったら「リンゴの木動物病院」ですね"とお言葉をいただきました。
困った動物たちを助ける頼りがいのあるリンゴの木になりたい、そんな思いで「りんごの樹動物病院」は誕生したのです。

あるところに果樹園がありました。
コマドリがやってきて「巣を作りたいんです」というと「わたしのところは、ごめんだね」とナシの木が言いました。「ピーピー鳴いて騒がしいからさ」とスモモの木も言いました。
コマドリはほかの木のところへも飛び回ったが「近寄らないでくれ!」「糞で汚れるよ!」といわれてしまいました。
「いったいどこへ?」とコマドリが困っていると「わたしのところへおいで!」と古いリンゴの木が言いました。
「さあ、巣を作ってタマゴを生みなさい!」というと「それじゃ、うちの子たちが騒いでもいいのかしら?」「ああ、いいとも」「それにうちの子たちが汚してもいいのかしら?」「ああ、いいとも」とリンゴの木はうなずきました。
モグラがやってきて「この下に家を作ってもいいかい?」とリンゴの木に聞きました。
「いいとも」「通路を掘っても邪魔じゃないかい?」「邪魔じゃないよ」とリンゴの木は答えました。
ヤマネがやってきて「家を探しているんですが、どなたか穴が空いてませんか?」と尋ねると「あいてなんか、いないよ!」と木たちはいやな顔で叫びました。
リンゴの木がそっと「空いているよ」といいました。
「あんたはどうしてそんなに馬鹿なんだい」とサクラの木が怒りました。
「ピーピー鳴かれるでしょう」「葉っぱだって汚れるでしょう」ブドウの木があきれて言いました。

たまごからコマドリの雛たちがかえって、
くちばしを大きく開けてピーピー鳴いて騒いでいます。
「ほら、この始末だ」「うるさくて我慢できない!」ナシやスモモやサクラの木が怒りました。
でもリンゴの木はひな鳥たちのことが嬉しくてたまりませんでした。
ひな鳥たちに羽が生えて飛ぶ練習をはじめると、リンゴの木はもっと嬉しくなりました。
やがて秋が来て、そして冬が来きました。
「寒いなあ」とナシの木が嘆きました。
「寒くて、寂しいわ」と、スモモの木も嘆きました。
「寒くて、寂しくて、退屈だなあ」と、サクラの木も嘆きました。
どの木もギシギシ風にゆれてため息をついたのです。
でも、リンゴの木は退屈も寂しくもなかったのでした。
小鳥の巣やひな鳥がピーピー鳴くのを夢にみました。
リンゴの木は寒くもありませんでした。穴の中にヤマネたちがもぐり込んでいて、眠りながらときどき動きました。
それに、あたたかな毛でリンゴの木をなでました。
リンゴの木はひとりでニコニコ笑っていました。
そして幸せでいっぱいだったのです。

リンゴの木 文:M・ローべ 絵:A・カウフマン 訳:八木博
発行元:女子パウロ会
(注)こちらの掲載に関して、女子パウロ会の許可をいただいております。

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